ガルバリウム鋼板とは、鋼板の表面をアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキ処理した金属製の板です。
ガルバリウム屋根は、劣化状況に応じて適切な修理をする必要があり、修理方法には「塗装」「カバー工法」「葺き替え」があります。
このページでは、ガルバリウム屋根の劣化現象や修理方法の説明と費用相場を説明いたします。
ガルバリウム鋼板とは、鋼板の表面をアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキ処理した金属製の板です。
ひと昔前までは金属屋根の主流としてトタンが使用されていましたが、ガルバリウム鋼板はトタンに比べて錆びにくい特徴があるため、現在はガルバリウム鋼板が金属屋根材の主流となっています。
また、ガルバリウム鋼板は軽量で耐久性にも優れており、新築・リフォーム時問わず多くの住宅で採用されています。
このグラフは、ルーフクラフトで行った「戸建住宅に住む500人に聞いた家の屋根材の種類」のアンケート結果です。ガルバニウム鋼板の割合は、500人中44人(8.8%)です。「使用屋根材がわからない」と答えたユーザーを除くと、12.3%の家で使われています。近年ガルバニウム鋼板を使うユーザーが増えています。
■金属屋根の中ではサビが発生しにくい
ガルバリウム鋼板は、他の金属製の屋根材と比べてサビが発生しにくい特徴があります。
ただし、全く錆びないとわけではないの注意が必要です。15年前後を目安に塗り替えをして、劣化が広がらないようにすることが大切です。
■軽量で耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板は非常に軽量で、耐震性が高いメリットがあります。軽い屋根材であれば建物への負担も減らせるため、カバー工法の際はガルバリウム鋼板を被せるのが一般的です。
■耐用年数が長め
ガルバリウム鋼板は耐震性だけではなく耐久性にも優れており、耐用年数は数種類ある屋根材の中でも比較的長めです。
注意点として、ガルバリウム鋼板はメンテナンス不要と謳っている業者もいますが、定期的な塗り替え・メンテナンスは必要となります。
■加工がしやすい
ガルバリウム鋼板は加工がしやすい素材なので、様々な形状の屋根に施工が可能です。また、デザイン性にも優れた製品も発売されているため、建物の雰囲気に合った屋根に仕上げることができます。
■傷が付きやすい・へこみやすい
ガルバリウム鋼板は薄い板状の素材になるため、衝撃や飛来物によって傷やへこみが発生しやすいデメリットがあります。
傷・へこみは放っておくとサビの原因になり、さらにサビが広がると穴が屋根材に穴が開いてしまう場合もあるので、傷やへこみを見つけた時は早めに修理することが大切です。
■断熱性・遮音性が低い製品もある
ガルバリウム鋼板の屋根材はあらゆるメーカーが開発・発売していますが、製品によっては断熱性・遮音性に劣るものもあります。
事前に製品の仕様を確認し、性能面で気になる点がある場合は、断熱材入りのガルバリウム鋼板を使用したり、防音材を施工するなどの対策が必要です。
■施工費が高め
ガルバリウム鋼板は耐震性や耐久性に優れている反面、多少施工費が高くなってしまうといったデメリットもあります。
ガルバリウム鋼板の価格は、1㎡あたり6,000円~11,000円が相場です。
また、耐用年数は30~40年程になります。ガルバリウム鋼板はメンテナンス不要と言う業者もいますが、ガルバリウム鋼板の場合でも15年前後を目安に塗り替えによるメンテナンスが必要です。
表面の色褪せや軽度なサビなど、劣化が少ない場合は塗装によるメンテナンスを行います。
塗装を行う際は、まず表面の古い塗膜や汚れなどを綺麗に洗浄してから塗装していきます。また、サビが発生している時は、しっかりとサビを除去しておくことが大切です。
塗装にかかる費用は塗料によって変動しますが、一般的な戸建て住宅の場合、40万円~80万円程が相場となります。
カバー工法とは、既存のガルバリウム鋼板の上から新しい防水シートや屋根材を被せる工事方法です。
サビが広範囲にわたっていたり、変形や浮きなどがある時はカバー工法が有効です。また、屋根材が耐用年数を迎えている場合もカバー工法が行われます。
ただし、古い屋根材や下地はそのまま残しておくため、雨漏りが発生していたり、既存屋根材の劣化が著しい場合はカバー工法では対応できません。
カバー工法の費用は、80万円~150万円程が相場です。古い屋根材を撤去しないため、費用を抑えて屋根材をリフォームできます。
葺き替えとは、既存のガルバリウム鋼板を全て撤去してから、新しい防水シートや屋根材に交換する方法です。
雨漏りしていたり、下地の劣化が激しい場合は葺き替えを行います。また、一度カバー工法をしている屋根は再度カバー工法を行うことができないため、葺き替えによるリフォームが必要となります。
葺き替えの費用は、140万円~200万円程が相場です。古い屋根材を撤去する際に、工事費や処分費用がかかるため高額になります。
ガルバリウム鋼板の色褪せは、紫外線や雨風などの影響による経年劣化で発生します。緊急を要する症状ではありませんが、早めに塗り替えを行い、美観や塗膜による保護機能を回復されることが大切です。
ガルバリウム鋼板はサビにくい素材ではありますが、全くサビが発生しないわけではありません。サビが発生する原因には、経年劣化や傷ついた部分からサビてしまう等といったことが挙げられます。
サビは放置していると広範囲に広がり、金属の腐食や穴あきなどにも繋がるため、早めにサビを取り除いて塗装することが重要です。
変形や浮きは、飛来物による衝撃や強風などによって起こります。変形によって生じた隙間や浮いている部分から雨水が入り込む恐れがあるので、早急なメンテナンスが必要です。
また、飛来物が当たって変形・へこみが起きている場合は、屋根表面に傷がついていることが考えられるため、傷ついた箇所からサビが発生してしまう可能性もあります。
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