Loading...

創業55年の信頼と実績
屋根修理・雨漏り専門店

瓦棒葺き屋根から雨漏りする原因や修理方法

瓦棒葺きとは、金属屋根材を取り付ける際の工法の一つで、古くから主にトタン屋根に用いられてきました。

縦に葺かれているため、雨水や雪水がスムーズに排水される構造となっていますが、不具合や劣化が進行することで、雨漏りを引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。

このページでは、瓦棒葺き屋根から雨漏りする原因や修理方法についてご説明させていただきます。

瓦棒葺きとは

瓦棒葺きとは、金属屋根材を取り付ける際の工法の一つで、ガルバリウム鋼板やトタンなどの金属系の屋根材を使用します。

古くからある工法の一つで、桟葺き(サンブキ)とも呼ばれています。縦に長い一枚物の板金を葺くことで排水性が高く、緩い勾配でも施工が可能です。

瓦棒葺き屋根の構造

瓦棒葺きは、屋根の傾斜に沿って、瓦棒や心木と呼ばれる角棒状の芯材を一定間隔で垂木に打ち付け、薄い金属の板を巻きつけて釘で固定をしていく工法で、主にトタン屋根に用いられてきました。

つなぎ目が少ないため排水性が高く、1寸勾配のゆるやかな傾斜角度でも施工が可能で、金属板同士の間隔は約30〜45㎝の間隔で設置されます。

瓦棒葺きには、屋根材を固定している瓦棒が経年劣化や雨水の浸入、金属と触れ合うことで起こる電蝕によって錆びや腐食してしまうという弱点があります。

芯木が腐食してしまうと、強度が低下して強風で屋根材が飛散したり、めくれてしまうリスクがあるため、このような瓦棒屋根の弱点を克服するために、近年では立平葺きと呼ばれる工法が普及しています。

立平葺きと瓦棒葺きの違いは?

立平葺きは、瓦棒で固定する瓦棒葺きとは違い、立平葺きでは、瓦棒を使用せずに屋根を葺いていく工法です。近年では、板金の内部が腐食してしまう心配のない、立平葺きでの施工が主流となっています。

立平葺きには、屋根材の繫ぎ合わせ方によっていくつか種類があり、主な種類としては「縦ハゼ葺き」と「嵌合(かんごう)式」の2種類があります。

縦ハゼ葺きは、芯木となる瓦棒を使用せず、接ぎ合わせる金属同士を折り込んでいく工法です。

板金工事では、金属板をつなぐ際の継ぎ目のことをハゼと言います。そのハゼを立てて継ぎ目から雨水が浸入するのを防ぐ構造となっているため、縦ハゼと呼ばれています。

嵌合式は、縦ハゼ葺きと同様に芯木となる瓦棒を使用せず、上と下の嵌合部をスナップのように、はめ込んで固定していく工法なため、施工性が高く、工期が比較的短く済むという特徴があります。

また、屋根に落ちた雨水の水の入り込むすき間がほとんど無いため、勾配の緩い0.5寸の屋根にも設置が可能です。

瓦棒葺き屋根から雨漏りする原因

瓦棒葺き屋根から雨漏りする原因は、主に以下のケースが挙げられます。

サビや錆による穴あき

瓦棒葺きに使用される金属屋根材には、サビを防ぐために塗膜で表面がコーティングされています。

しかし、この塗膜が、経年劣化や飛来物によって傷付くことで、表面を保護していた塗膜が剥がれてしまい、サビが発生してしまいます。さらに、サビが進行することで生じた穴から雨水が入り込んで、雨漏りが起こる場合があります。

歪みやへこみ

金属屋根材は、外的な衝撃に弱く、強風などで飛来物が当たると簡単に歪んだりへこんでしまいます。

この屋根材の歪みやへこみから雨水が浸入したり、歪みやへこみでできた隙間から強風が入り込むことで屋根材が剥がれてしまい、雨漏りが起こる場合があります。

瓦棒の腐食

屋根の軒先や、固定している釘の劣化によってできた隙間から雨水が侵入することで、瓦棒が腐食してしまいます。

また、木材と金属が触れ合うことで水分が付着することにより電気が発生して起こる「電蝕」という現象によって、サビや腐食が発生する場合もあります。

屋根材を固定している瓦棒が腐食することで強度が低下し、強風による屋根材の剥がれや飛散、雨漏りが起こる可能性があります。

瓦棒葺き屋根から雨漏りした時の修理方法

瓦棒葺き屋根から雨漏りしている場合には、屋根の下地材も劣化してしまっているため、葺き替えで屋根を新しくする必要があります。

葺き替えの費用は140万円〜200万円が相場となっています。

また、瓦棒の雨漏りを放置してしまうと、野地板を支えている垂木まで腐食してしまう恐れがあります。

垂木まで雨漏りの被害が進行してしまうと、野地板をはがして垂木補強工事をおこなわなければならず、修理費用の負担がさらに増えてしまいます。

そのため、雨漏りが起きた場合には、被害が深刻化する前に、信頼できる業者へ相談するようにしましょう。

自然災害による雨漏りは火災保険を使える可能性がある

自然災害によって雨漏りした場合は、火災保険を使って修理できる可能性があります。

火災保険とは、台風や強風、ひょうなどの自然災害が原因で雨漏りした際に、費用の一部を保証してもらえる制度です。経年劣化による雨漏りは、適用外となります。

対象となる災害や条件などは保険会社によって異なるため、加入している保険の契約内容を確認しておくようにしましょう。

まとめ

瓦棒葺きは、金属屋根を取り付ける際の工法の一つで、主にトタン屋根の施工に用いられてきました。

瓦棒葺き屋根からの雨漏りは、屋根材のサビによる穴あきや破損だけではなく、屋根材を固定する瓦棒の腐食も原因として考えられます。

雨漏りが発生した際には、屋根の下地材まで劣化してしまっているため、葺き替えで屋根を新しくする必要がありますが、葺き替えは、古い屋根材を撤去する際に、工事費や処分費用がかかるため高額になります。

そのため、雨漏りを未然に防ぐためにも、定期的に屋根の点検を行い、適切にメンテナンスを行うことが大切です。

また、雨漏りを放置してしまうと、屋根を支える構造体まで被害が進行する恐れもあるので、雨漏りを発見した時は早急に専門業者に相談するようにしましょう。

最新情報

お気軽に
お問合せください!

お客様の声満足度93.2%!
お客様の声

▼

お問い合せはこちら

お急ぎの方!お電話の方が早くご案内できます!
通話無料電話受付 9:30~19:00(木曜定休)
メールでは365日24時間受付中です!
お問い合せ