アスファルトシングルとは、ガラス繊維の基盤にアスファルトを浸透させコーティングし、表面に着色された石粒を施した屋根材です。「シングル」と呼ばれることもあります。
アスファルトシングルは劣化状況に応じて、適切な修理をする必要があり、修理方法には「塗装」「剥がれ・浮きの補修」「カバー工法」「葺き替え」があります。
このページでは、アスファルトシングルの劣化現象や修理方法の説明と費用相場を説明いたします。
アスファルトシングルとは、ガラス繊維の基盤にアスファルトを浸透させコーティングし、表面に着色された石粒を施した屋根材です。「シングル」と呼ばれることもあります。
100年以上前に北米で開発され、米国やカナダでは一般的に使用されています。日本ではまだ馴染みがありませんが、徐々にアスファルトシングルを採用する建物も増えてきています。
アスファルトシングルはシート状で柔らかい素材なので加工がしやすく、あらゆる形状の屋根に施工が可能です。また、デザイン性の高さも特徴で、和洋問わず様々な住宅にマッチします。
このグラフは、ルーフクラフトで行った「戸建住宅に住む500人に聞いた家の屋根材の種類」のアンケート結果です。アスファルトシングルの割合は、500人中14人(2.8%)です。「使用屋根材がわからない」と答えたユーザーを除いても、3.9%の家でしか使われていない珍しい屋根材です。
珍しい屋根材だからこそ、アスファルトシングルの修理するときは、施工実績豊富な業者を選ぶことが重要です。
■軽量で耐震性に優れている
アスファルトシングルは軽量なので建物への負担も少なく、耐震性にも優れています。
ガルバリウム鋼板と同じく、カバー工法の際に新たに被せる屋根材としてアスファルトシングルを採用するケースもあります。
■割れ・サビが発生しにくい
アスファルトシングルは柔らかいシート状の素材なので、スレート屋根や金属屋根のように割れたり、サビが発生する心配がありません。
■防水性・防音性に優れている
アスファルトシングルは、施工する際に専用の接着剤で貼り付けていく方法を用いります。そのため、釘やタッカーによる穴が少なくなり、雨水が浸入するリスクも低くなります。
さらに、アスファルトシングルの表面には天然石が施されており、この天然石には防音性を高める効果があります。
■加工がしやすい
アスファルトシングルは柔らかく加工がしやすいので、複雑な形状でも施工が可能です。
また、棟部分や谷部分などにもアスファルトシングルを使用できるため、全体的に統一感や重厚感のあるデザイン性の高い仕上がりになります。
■表面の石が落ちてくる
アスファルトシングルの表面に施された石粒は、経年劣化によって剥がれ落ちることを想定し、予め多めに吹き付けられています。そのため、施工後1年程で石粒が落ちてきてしまいます。
屋根材の性能自体に影響はありませんが、落ちた石粒によって建物周囲や庭の美観が低下したり、雨樋を詰まらせてしまう可能性が考えられます。
■カビやコケが発生しやすい
アスファルトシングルは雨が滞留しやすく乾きにくいので、カビやコケの発生しやすいというデメリットがあります。
カビやコケは美観や防水性にも大きく関わるため、症状が見られる場合は放置せずに、早めに塗り替えによるメンテナンスを行うようにしましょう。
■強風で剥がれ・めくれが起こりやすい
アスファルトシングルは接着剤で貼り付けていく方法で固定するため、施工不良や接着剤の粘着力の低下によって、剥がれやめくれが起きやすくなります。特に台風や強風には弱いので、注意が必要です。
アスファルトシングルの価格は、1㎡あたり5,000円~8,500円が相場です。
また、耐用年数は20~30年程で、7~10年を目安に塗り替えによるメンテナンスが必要となります。
塗膜の劣化やコケ・カビの発生など、アスファルトシングル表面の軽度な劣化であれば、塗装によるメンテナンスで対応できます。
アスファルトシングルの塗装を行う際は、基本的に水性塗料を使用します。理由として、油性塗料を使用するとアスファルトの成分が溶け出して、美観や耐久性を低下させる原因となるからです。
アスファルトシングルの塗装にかかる費用は、一般的な戸建て住宅の場合で40万円~60万円が相場となります。
アスファルトシングルが剥がれていたり、浮いている場合は部分的な補修が可能です。剥がれている箇所と周辺を綺麗に清掃し、専用の接着剤やタッカーを使って再度貼り合わせていきます。
剥がれ・浮きの補修費用は劣化範囲にもよりますが、1万円~5万円が相場です。
カバー工法とは、既存のアスファルトシングルの上から、新しい防水シートと屋根材を被せるメンテナンス方法です。劣化が激しく剥がれや浮きが広範囲に及んでいる場合や、屋根材の耐用年数を迎えている際はカバー工法を行います。
カバー工法にかかる費用は、100万円~150万円が相場となります。既存の屋根材を撤去しないので、葺き替えに比べて安価に屋根リフォームが可能です。
葺き替えとは、既存のアスファルトシングルを全て撤去してから、新しい防水シートや屋根材を取り付ける方法です。
雨漏りが発生していたり、下地の劣化が著しい場合などカバー工法で対応できない時は、葺き替えをして屋根材や下地を交換する必要があります。
葺き替えにかかる費用は、140万円~180万円程が相場です。
アスファルトシングルは、経年劣化によって塗膜の色褪せやチョーキング、剥がれなどを引き起こします。
軽度の劣化のみであれば、直ちにメンテナンスが必要というわけではありませんが、放置していると屋根材そのものが劣化して雨漏りに繋がるため、早めに塗り替えを行うことが大切です。
アスファルトシングルは、釘と専用の接着剤を使用して固定するため、経年劣化によって接着力が低下していくと、剥がれや浮きが発生してしまいます。
また、アスファルトシングルは軽量で柔らかいため、剥がれや浮きを放置していると強風や台風で千切れたり、飛んでいってしまう可能性があります。
アスファルトシングルの剥がれ、浮き、めくれなどは、雨漏りの発生や屋根材の飛散による事故にも繋がる恐れがあるので、早急なメンテナンスが必要です。
アスファルトシングルは表面がザラザラした仕上がりになっているため、雨が降った際に雨水が流れにくく、その場に滞留しやすい特徴があります。そして、溜まった水分が原因でコケやカビが発生してしまいます。
コケやカビは美観が損なわれるため、高圧洗浄や塗装によるメンテナンスが必要となります。
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