屋根カバー工法とは、既存の屋根の上から新たな屋根材を被せてカバーする屋根工事です。費用を抑えられる工法として、近年カバー工法が増加しています。
葺き替えに比べると、既存の屋根材を撤去・処分する費用や工程が省かれるため、工期を短く費用も抑えて屋根材を新しくすることができます。
既存屋根材の上に新しい屋根材が乗るため屋根材が二重になります。そのため、外部の音が減る「遮音性」、冷暖気を遮断しやすくなる「断熱性」が向上する傾向があります。
既存の屋根材を撤去しないので、葺き替えに比べて騒音やホコリなどが発生する機会が減ります。また、アスベストを含むスレート屋根を葺き替える場合は、撤去するのに手間も費用も掛かりますが、カバー工法なら撤去せずに施工できます。
既存の屋根を撤去せず、新しい屋根の重量がプラスされるため、重心が上がり耐震性が低下することがあります。特に、日本瓦の場合は元々の重量が重いため、その上に新たな屋根材を乗せることはオススメできません。
カバー工法は、既存屋根材を撤去しないため、既存の屋根材が激しく劣化している場合は、新しい屋根材を設置するのは危険です。
カバー工法では、スレート、金属(ガルバリウム)、アスファルトシングルの3つに限られます。原則、重量が軽い屋根材に限られます。
火災保険の適用は、「元の状態に復旧することが前提」になっています。そのため、災害などで破損したり雨漏りが出た場合でも、火災保険を使った工事は適用外になることがあります。
カバー工法の費用ですが、使用する屋根材や屋根面積・形状によっても異なります。一般的な戸建て住宅での相場では、70万から200万程度になることが多いです。
耐用年数は、屋根材にもよりますが、概ね20年から25年程度です。
まず、屋根材の頂上にある棟板金と、その下地材の貫板を撤去します。撤去後の確認可能な範囲の下地の状態は見ておきたいです。
既存の屋根材の上から、新しい防水シートを貼ります。
谷部分は雨漏りしやすいので2重3重に重ねるなど用心します。原則水下側から施工していき、重ね部分は水上側が上に被るように重ねなくてはいけません。
新しい下地の貫板、棟板金を取り付けます。
防水を考えてしっかりシートや屋根材でカバーできていることを確かめます。
接合部の隙間をコーキングで打ちます。ただコーキングの防水性は数年ですので、浸水したとしてもその下に防水ができているのが前提です。
防水シートの上から屋根材を並べ取付します。平面は単純ですが、軒先やケラバの納まりに注意します。
カバー工法を行っている場合、下地の強度が必要になる太陽光パネルの設置ができない可能性があります。まずは、既存屋根の状態を診断させていただきますので、ご連絡ください。
既にカバー工法した上に、3回目の屋根を乗せるとかなりの重量がプラスされます。基本的にカバー工法は1回限りと考え、次は葺き替えを検討しましょう。
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