シーガードは、平板スレート屋根専用のカバールーフ屋根材です。業界初の専用工法により既存の屋根材に穴をあけずに施工ができるので、既存の屋根にストレスを掛けずに高い耐久性のガルバリウム鋼板にリフレッシュすることが可能です。
このページでは、シーガードの特徴や製品ラインナップについてご説明させていただきます。
シーガードとは、株式会社オークマが平板スレート屋根のカバー工法のためだけに開発したメンテナンス専用の屋根材です。
シーガードには、サビに強いガルバリウム鋼板の上に有機骨材を混ぜた、ポリエステル塗装を施し焼き上げられた国内鋼板メーカー品の「ネオマット」が採用されています。ネオマットは、酸性雨や紫外線に強く、優れた対候性が実証されている鋼板です。
また、シーガードは専用工法の「し~る工法」で施工を行います。し~る工法では、既存の屋根材の上に専用の強力接着剤で張り合わせて固定するため、既存の屋根にビスなどで穴をあけずに施工するので、施工中の雨漏りの心配も無く、さらに施工後は美しい仕上がりと優れた性能を発揮します。
従来のカバー工法では、既存の平板スレートの上から新しい屋根材をビス止めして固定するため、ビスが貫通する際に既存の平板スレートが割れてしまい、割れた状態のまま上から新しい屋根材に押さえつけられる状態になってしまいます。
しかし、シーガードのし~る工法であれば、既存の屋根材の上に専用の強力接着剤で張り合わせていく「屋根に穴を開けない工法」で施工を行うため、屋根材の損傷や雨漏りのリスクを大幅に軽減することができます。
また、シーガードは耐風性能にも優れており、シーガードと既存平板スレートとの接着強度は、一般財団法人建材試験センターでの耐風圧試験では、風速69m/秒に耐えられる耐風圧強度を記録した実績もあります。
従来のカバー工法では、既存平板プレートの屋根面より1cm以上高くなってしまうため、屋根材本体以外の棟などの周辺板金を全て新しく取り付けなければいけません。
しかし、シーガードの本体基材の厚みは0.35mmと非常に薄い設計のため、既存平板スレートの屋根面とほぼ同じ高さに設置することができます。そのため、屋根材本体以外の棟などの周辺板金を塗装または、そのまま使用することが可能です。
既存平板スレートに薄くジャストフィットするシーガードを使用することで、周辺板金のコストを抑えながら、屋根を美しく仕上げられます。
シーガードは、軽量性と耐久性に優れたガルバリウム鋼板の上に、ポリエステル素材に有機骨材を混ぜて塗膜厚を厚くした「エースコートネオマット仕様」になっているため、酸性雨や紫外線に強く長期にわたって優れた耐候性を発揮します。
また、シーガードの専用接着剤は、過酷な低温・高温下でも長期的に耐えられる耐久性と耐水性に優れた接着剤が採用されています。そのため、長期にわたり高い接着性を維持することが可能で、しっかりと接着することにより雨音の振動を抑えることが可能です。
シーガードの大まかな施工方法は以下の通りです。
■高圧洗浄
足場仮設後、高圧洗浄などで既存スレート屋根を洗浄します。
■周辺板金の塗装
ケラバ・棟・雨押さえ・谷などの周辺取り合い板金のケレンを行ってから、サビ止めを塗布し塗装を行います。
■板金部分の施工
シーガード本体を水上側(棟側)から葺き下ろして行きます。
■ウォーターチャンネルの差し込み
本体を割り付けて、ジョイントになる部分にウォーターチャンネルを差し込みます。このとき、ウォーターチャンネルの位置は必ず既存平板スレート本体の真ん中になるよう設置します。
■シーガード本体の設置
既存の平板スレートに、弧を描くように接着剤を塗布し、シーガード本体をしっかりと接着させながら差し込みます。
シーガードを施工する際には、以下の点に注意して施工を行う必要があります。
・雨や雪、霜など屋根面が濡れている際の施工や、外気温5度未満での施工は避ける
・施工完了直後に屋根に登ると屋根材がズレてしまうことがある
・3.0寸未満の屋根には施工できない
・断熱材が入っていない
・平板スレート屋根の長さが180mm~185mm以内、厚さ7mm以下の場合のみ施工可能
シーガードは、ブラック・ブラウン・オリーブ・グリーンの4種類のカラーから選ぶことができます。
【各カラーの施工例】