セラマウントは、三州野安株式会社が製造している軽量防災瓦です。他の瓦に比べ非常に軽量で耐久性が高く、日本の街並みと気候風土にマッチする、洋風なエレガントなデザインが魅力の屋根材です。
このページでは、セラマウントの特徴や商品ラインナップについてご説明させていただきます。
セラマウントは、三州野安株式会社が製造している高性能M型瓦です。三州野安株式会社は、創業100年を超える三州瓦の老舗メーカーで、日経アーキテクチュア「採用したい建材・設備メーカーランキング 2021」における粘土瓦(陶器瓦)部門で10年連続1位を獲得しています。
セラマウントは、ヨーロッパの家々を彷彿させる、エレガントなデザインが特徴的な瓦です。従来品に比べ10%の軽量化を実現し、ウォータージャンプ機能を搭載したことによって、緩勾配(緩い傾斜)の屋根にも対応が可能です。
セラマウントは、瓦1枚あたりの重量が2.9Kgと超軽量な高性能M型瓦です。建物の最上部に位置する屋根は、重量が大きくなればなるほど柱にかかる負担も大きくなり、一般的な日本瓦の瓦1枚あたりの重量は約8kgほどですが、セラマウントは日本瓦の約1/3ほどに重量を抑えることが可能です。
屋根を軽量化することで、地震力を大幅に低減できるというメリットもあります。地震による建物への負荷は、建物の重量に比例して増大します。そのため、屋根の重量が大きければ大きいほど建物の重心が高くなり、地震時の建物の揺れ幅がより大きくなります。
軽量なセラマウントを使用した場合、建物の重量も軽くなり重心位置も低くなるため、揺れ幅を小さく抑えることが可能です。
また、セラマウントの防災性能により、接合部(A)と接合部(B)が合体してガタつきを防ぐことで、台風や地震に抜群な強さを発揮する防災瓦となっています。
さらに、ウォーターブレーキング機能により、逆水による雨水の侵入を防ぐため、防水壁を高くして水返し機能を強化しました。そのため、2.5寸以上の緩勾配の屋根にも安心して施工できるようになりました。
その他にもウォータージャンプ機能により、雨水の浸入を防止し、2.5寸の緩勾配から使用できます。瓦の重ね代の劣化の速度を弱めることが可能です。
セラマウントなどの粘土瓦は、熱を蓄える容量が多く、野地板や小屋浦に日差しの熱が伝わるのを防ぎ、他の屋根材に比べ「夏は涼しく冬は暖かい」という特徴があります。また、スレートと違い屋根の裏側に空気層ができることで断熱効果が期待できます。そのため、通年を通して室内温度を適温に保ち快適に暮らすことができます。
それだけではなく、粘土瓦は通気性が非常に高いため、野地板を腐らせる大きな原因となる「結露」を防止し、住宅の耐久性を維持する効果も期待できます。
さらに金属屋根やスレート屋根に比べ、殆ど音を発生させないというメリットもあります。そのため、激しい甘落ちなど外部の騒音をシャットアウトしてくれるので、赤ちゃんやお年寄り、ペットなど、騒音に敏感な方のいるご家庭には最適な屋根材です。
瓦そのものの耐久性は30年以上と言われており、他の屋根材に比べ非常に耐久性が高いという特徴があります。一般的なスレートや金属などの屋根材には表面保護や色付けを目的として塗装が施されていますが、セラマウントなどの粘土瓦、釉薬を表面に塗って焼き上げています。
そのため、漆喰や瓦のずれ補修・棟取り直し工事等は必要にはなりますが、塗り替えが不要なため長期的にみると、非常にコストパフォーマンスに優れた屋根材といえます。
セラマウントのカラーバリエーションは以下の通りです。
受注生産として名古屋工業大学との共同研究により商品化された、クールルーフ瓦「エコハート」という製品もあります。
エコハートは、日射反射率が50%以上あり、コンクリートの約2倍もの高いレベルで、太陽光に含まれている近赤外領域の光を反射することが可能です。
瓦が太陽の熱を放熱し、小屋裏温度の上昇を抑えることで居住スペース全体の温度上昇を抑制します。室内温度の上昇を抑えることによって、エアコンなどの光熱費を和らげ、ヒートアイランド現象や地球温暖化の緩和の効果が期待できる高機能瓦となっています。
【カラーバリエーション】