AN-3は、三州野安株式会社が製造している軽量防災瓦です。他の瓦に比べ非常に軽量で、耐久性が高く、シンプルかつ落ち着いたデザインが魅力の屋根材です。
このページでは、AN-3の特徴や商品ラインナップについてご説明させていただきます。
AN-3は、三州野安株式会社が製造している軽量防災瓦です。三州野安株式会社は、創業100年を超える三州瓦の老舗メーカーで、日経アーキテクチュア「採用したい建材・設備メーカーランキング 2021」における粘土瓦(陶器瓦)部門で10年連続1位を獲得しています。
AN-3は、緩勾配の屋根にも適用可能な平板瓦で、シンプルかつ落ち着いたデザインが和・洋を選ばず、どんな建築にもマッチするスタイリッシュな雰囲気が特徴です。
また、働き長さの調節幅が90mmあるので、瓦をカットせずに棟や壁際での大幅な調節が可能になりました。そのおかげで、施工中に出る廃材を減らすことができ、施工もスムーズに行うことができます。
AN-3は、瓦の1枚あたりの重量が約3.6Kgと超軽量な平板瓦です。
建物の最上部に位置する屋根は、重量が大きくなればなるほど柱にかかる負担も大きくなり、一般的な日本瓦の瓦1枚あたりの重量は約8kgほどですが、AN-3は日本瓦の半分以下に重量を抑えることが可能です。
屋根を軽量化することで、地震力を大幅に低減できるというメリットもあります。地震による建物への負荷は、建物の重量に比例して増大します。そのため、屋根の重量が大きければ大きいほど建物の重心が高くなり、地震時の建物の揺れ幅がより大きくなります。
軽量なAN-3を使用した場合、建物の重量も軽くなり重心位置も低くなるため、揺れ幅を小さく抑えることが可能です。
また、三州野安株式会社の三州瓦は、1135〜1145℃の高温の窯で10〜14時間焼き上げて製造されます。高温焼成された瓦は、しっかりと焼き締まり、硬く強度が高まることで非常に優れた耐久性を発揮します。
さらに、1100℃以上の高温で焼成された屋根材のため、耐火性に優れ、建築基準法で「不燃材」にも指定されています。
そのうえ、焼き上げ前の表面に粘土やガラスや金属類が水に混ざった「釉薬」を塗ってから焼き上げることで防水性や耐寒性が高いという特徴もあります。表面が釉薬によってコーティングされているため雨水をほぼ通しません。そのため、凍結と融解を繰り返すことで発生するヒビ割れなどの凍害にも強い屋根材です。
AN-3などの粘土瓦は、他の屋根材に比べ「夏は涼しく冬は暖かい」という特徴があります。スレートと違い屋根の裏側に空気層ができることで断熱効果が期待できます。そのため、通年を通して室内温度を適温に保ち快適に暮らすことができます。
それだけではなく、粘土瓦は通気性が非常に高いため、野地板を腐らせる大きな原因となる「結露」を防止し、住宅の耐久性を維持する効果も期待できます。
また、金属屋根やスレート屋根に比べ、殆ど音を発生させないというメリットもあります。外部の騒音をシャットアウトしてくれるので、赤ちゃんやお年寄り、ペットなど、騒音に敏感な方のいるご家庭には最適な屋根材です。
AN-3は、高い防水壁を備えることで雨水の浸入を防ぎ、さらに奥の釘穴部にも防水壁を備えた二重防水壁により雨水の浸入を徹底的にシャットアウトします。
また、防水機能として耐風フックが採用されています。瓦と同素材の耐風フックを採用することにより、上部と下部のオリジナルフックが、強風での瓦の持ち上がりやズレを防ぎ、強固な安全性を実現しました。
AN-3のカラーバリエーションは以下の通りです。