横暖ルーフは、抜群の耐候性と耐久性を持つ、塗装高耐食GLめっき鋼板と断熱材を一体化した「高機能金属製屋根材」です。北海道を含む全地域での施工が可能で、製品本体の性能が高いだけではなく、充実した長期保証も魅力の屋根材です。
このページでは、横暖ルーフの特徴や製品ラインナップについてご説明させていただきます。
横暖ルーフは、ニチハ株式会社が製造・販売している超高耐久ガルバリウム鋼板です。一般的な金属屋根材とは異なり、遮熱鋼板の「塗装高耐食GLめっき鋼板」と断熱材の「硬質ウレタンフォーム」を一体成型した「高機能金属製屋根材」となっています。
非常に軽量で地震に強く、超高耐久で様々な機能を備えた横暖ルーフを使用することで、長期的に日々の生活を快適かつ安心して過ごすことができます。
また横暖ルーフには、5タイプの商品があるので、理想の商品をデザインや性能から選ぶことが可能です。高級感のある意匠性の高いデザインは、和風・洋風どちらの住宅スタイルにもマッチし、超軽量設計の「高機能金属製屋根材」なので、新築だけではなくリフォームにも最適な屋根材と言えます。
横暖ルーフは表面に施された塗装により、「横暖ルーフαS・横暖ルーフS・横暖ルーフS 1820」と「横暖ルーフα プレミアムS・横暖ルーフ プレミアムS」の2グループに分類することができます。
横暖ルーフαS・横暖ルーフS・横暖ルーフS 1820には、高い耐候性を発揮する「塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用されています。従来品に比べ塗装とめっき層をより強化しているためサビに強く、塗膜のヒビや割れ、剝がれが著しく目立たないことをメーカーでは15年間保証しています。
また、横暖ルーフα プレミアムS・横暖ルーフ プレミアムSの場合、塗装高耐食GLめっき鋼板にマグネシウムを2%加えさらに耐候性を高めた「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用されています。
促進耐候性試験で優れた塗膜であることが実証された「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」は、色あせに強く、長期間にわたって外観を美しく保つことができます。
そのうえ、色あせの要因となる紫外線エネルギーを上回る安定した結合エネルギーを持つため、一般的な塗装鋼板より屋根材をしっかりガードすることができます。
屋根は、強い陽射しや熱、雪、長雨などの過酷な自然環境にさらされているため、一般的には約5〜7年程度で表面の塗膜が劣化し塗り替える必要があるといわれています。
紫外線に強い「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」を採用した「プレミアムSタイプ」の場合、期待耐用年数は、25年~30年と長く、メーカーでは、塗膜のヒビや割れ、剝がれ、変色、褪色について20年間も保証されているので、長期間安心して使用することができます。
横暖ルーフは、全シリーズ断熱材(硬質ウレタンフォーム)、遮熱鋼板、アルミラミネート加工紙を一体成型した「高性能金属製屋根材」となっています。この三層構造によって、優れた断熱性能と遮熱性能を同時に発揮します。
■断熱性
遮熱鋼板と高い断熱性能の硬質ウレタンフォームとの一体成型により、他の屋根材にはない抜群の断熱性能を発揮します。さらに表面材が遮熱機能付きの鋼板が採用されたことでより一層の効果が期待できます。
一般的な金属製屋根材と超高耐久 横暖ルーフα Sの断熱性能を比較した場合、日中の時点で約25℃の温度差があり、超高耐久 横暖ルーフα Sで屋内温度の上昇を大幅に軽減する効果が見込めます。
■遮熱性
横暖ルーフは、表面材に遮熱機能付きの「塗装高耐食GLめっき鋼板」または「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用されています。それにより、太陽光に含まれる熱エネルギーに変換されやすい赤外線を反射させることで日射による鋼板温度の上昇を抑え、外気の熱が屋内に侵入するのを軽減することが可能です。
一般的な鋼板と、横暖ルーフに使用している「遮熱鋼板」の鋼板裏面温度を比較すると約12℃の温度差があります。このことから、横暖ルーフは屋内温度の上昇を大幅に軽減する効果が見込めます。
また、横暖ルーフは、一般的な鋼板に比べ日射反射率が高く、太陽エネルギーを吸収しにくいという特徴があります。屋根のカラーで人気のブラックとブラウンの2色では、特に高い効果を発揮します。
横暖ルーフには、耐候性や断熱性などだけではなく、住まいの安全性を高め、快適に過ごすための優れた性能が備えられています。
■耐震性
横暖ルーフは、1㎡当たり約5㎏と非常に軽量なため、地震による揺れを軽減することができます。
建物の最上部に位置する屋根は、重量が大きくなればなるほど柱にかかる負担も大きくなりますが、横暖ルーフは約5㎏/㎡の超軽量設計で、重量は粘土瓦の約1/10、化粧スレート系屋根材の約1/4に抑えることができます。
屋根を軽量化することで、地震力を大幅に低減できるというメリットもあります。地震による建物への負荷は、建物の重量に比例して増大します。そのため、屋根の重量が大きければ大きいほど建物の重心が高くなり、地震時の建物の揺れ幅がより大きくなります。
軽量な横暖ルーフを使用した場合、建物の重量が軽くなることで重心位置も低くなり、揺れ幅を小さく抑えることが可能です。 例えば、瓦屋根から横暖ルーフに葺き替えた場合では、耐震性能は約30%もアップします。
■遮音性
横暖ルーフは、塗装高耐食GLめっき鋼板と硬質ウレタンフォームを一体成型することで、高い遮音性を発揮し雨音を軽減することが可能です。豪雨の場合でも、屋外の雨音を室内ではささやき声程の音に低減します。
■防火性
横暖ルーフは、飛び火性能試験に合格しているので、準防火地域や法22条地域における新築でも使用可能です。飛び火性能とは、火災が起こった場所の火の粉が風に飛ばされ、遠くの場所に燃え移り火災が広がっていく飛び火が、屋根裏面や近隣へ延焼し被害拡大することを防ぐことを目的とした性能です。
飛び火性能試験は、屋根に火種を乗せて送風機で風を送り飛び火性能を検証されますが、この試験に合格した横暖ルーフでは、隣家で火事が起きた際に、飛び火によって火災被害が拡大するのを低減する効果が期待できます。
■防水性
横暖ルーフは、防水性能に特許庁長官奨励賞を受賞した実績がある独自形状を採用しています。折り返し4重防水構造と横つなぎには防水リブを4重に配置することで雨水の浸入を防ぎます。
メーカーの社内試験では、降水量230mm/h、風速30m/sの時でも漏水しないという結果も出ているため、非常に強い雨や風が発生した際も安心です。
横暖ルーフα プレミアムSは、表面にシリーズ最高クラスの耐久性を誇るフッ素樹脂塗料を施した「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用された「横暖ルーフα」の最上位モデルです。
ジョイント部の高い気密性や遮熱鋼板と最大17mm厚の断熱材が高い断熱性を発揮します。また、厚みのある山高なデザインがダイナミックさを演出し、高級感があり、意匠性の高いデザインに仕上げることができます。
変色や褐色、表面の塗膜、赤錆に対して20年保証されています。
【カラーバリエーション】
横暖ルーフ プレミアムSは、表面にシリーズ最高クラスの耐久性を誇るフッ素樹脂塗料を施した「フッ素塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用されたモデルです。
横暖ルーフα プレミアムSと同様に、変色や褐色、表面の塗膜、赤錆に対して20年保証されています。
【カラーバリエーション】
横暖ルーフαSは、表面に「塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用されたモデルです。
ジョイント部の高い気密性や遮熱鋼板と最大17mm厚の断熱材が高い断熱性を発揮します。また、厚みのある山高なデザインにより、意匠性に優れた屋根に仕上げることができます。
こちらのモデルは、表面の塗膜に対しては15年、赤錆に対しては20年保証されています。
【カラーバリエーション】
横暖ルーフSは、表面に「塗装高耐食GLめっき鋼板」が採用された横暖ルーフシリーズのスタンダードモデルです。他のモデルと同様に遮熱鋼板と断熱材の一体成型で、抜群の耐久性と遮熱性を発揮します。
横暖ルーフαSと同様に、表面の塗膜に対しては15年、赤錆に対しては20年保証されています。
【カラーバリエーション】
横暖ルーフS 1820は、横暖ルーフSのコンパクトタイプのモデルです。サイズは、狭小地などでも取り扱いがしやすい6尺サイズとなっています。
横暖ルーフαS・横暖ルーフSと同様に、表面の塗膜に対しては15年、赤錆に対しては20年保証されています。
【カラーバリエーション】
横暖ルーフには、塗膜のヒビ・割れ・剥がれはもちろん、赤錆や穴あきに対しても長期保証が付いています。さらに、プレミアムSタイプでは、塗膜の変色や褪色も長期保証されるので、万が一の場合でも安心です。
また、沿岸部での保証対象地域が「海岸から500m以遠」であり、幅広い地域が保証対象です。さらに、、平成28年11月8日より、北海道も施工可能となったため、全地域で施工することが可能です。
保証内容 | 横暖ルーフα プレミアムS 横暖ルーフ プレミアムS |
横暖ルーフαS 横暖ルーフS 横暖ルーフS 1820 |
---|---|---|
塗膜の白亜化・塗膜の変褪色 | 20年 | – |
塗膜のヒビ・割れ・剥がれ | 20年 | 15年 |
赤錆 | 20年 | 20年 |
穴あき | 25年 | 25年 |