Loading...

創業55年の信頼と実績
屋根修理・雨漏り専門店

屋根勾配の種類や勾配別のメリット・デメリット

屋根勾配(屋根の傾斜)は、建物の耐久性やデザイン性を決めるだけではなく、資産価値やリフォームのしやすさにも影響します。そのため、屋根勾配を決める際は、住居探しと同じように慎重に選ぶことが大切です。

このページでは、「屋根勾配ってなに?」「屋根勾配の種類や表し方が知りたい」といった方の為に、屋根勾配の種類やメリット・デメリット、選択に困った時の対策法を紹介します。

屋根勾配とは

屋根勾配とは、屋根につける角度(傾斜)のことを指し、この勾配には雨水や降雪による屋根の劣化や建物の倒壊、雨漏りを防ぐ目的があります。

日常生活で屋根の形や角度を確認する機会はあまりないですが、日本国内でも屋根の傾斜に地域差がみられます。

例えば、降雪量の多い山間部は雪の重みで建物が倒壊するリスクがあるため、三角屋根のように屋根の角度を大きくして雪を下ろしやすくします。

対して、人が密集する住宅街の屋根は、屋根勾配を30°程度に抑え、落雪による近隣住民への被害を防いでいます。

屋根勾配の表し方

屋根勾配は「寸法勾配」「分数勾配」「角度勾配」の3つの表し方があります。それぞれの特徴を解説します。

寸法勾配

寸法勾配は、建築・屋根業界で最も用いられる測定方法で「水平方向の水平距離10寸(303.03ミリメートル)に対する高さ」で表します。

例えば、水平方向10寸に対して、高さの比率が4の場合は「4寸勾配」、6の場合は「6寸勾配」です。

分数勾配

分数勾配は、水平距離10寸に対する高さの比率を分数で表します。

例えば、水平方向10寸に対して高さが4の場合は「4/10」、6の場合は「6/10」となります。

角度勾配

角度勾配は、20°や30°とったように最もわかりやすい表記ですが、業界ではあまり使われていません。

例えば、水平方向10寸に対して高さの比率が4の場合は「21.8°」、6の場合は「31°」です。

屋根の勾配は3種類ある

屋根勾配は屋根の傾斜の大きさにより「急勾配」「並勾配」「緩勾配」の3種類に分類されます。

理解しやすいよう、3種類の屋根勾配を前項で紹介した「角度勾配」を用いて解説します。

急勾配

急勾配は、傾斜が31°以上の屋根を指します。「白川郷」や「合掌造り」のような三角形の屋根をイメージしてください。

急勾配屋根はデザイン性が高く、雨漏りや汚れが付着するリスクが低い点が魅力です。ですが、屋根の面積が大きいため、設置コストやメンテナンス費用が高くなる傾向にあります。

急勾配の屋根は、費用よりも個性的な外観を重視したい方や、降雪が多い地域にお住まいの方におすすめです。

並勾配

並勾配は傾斜が16.7~26.6°の屋根を指します。

並勾配は、幅広い屋根材から好みのデザインを選択できる点やリフォームしやすい点、施工できる業者が多い点が魅力です。ただし、デザイン性には欠けます。

並勾配の屋根は、建物のバランスを重視したい方やリフォームを検討している方におすすめです。

緩勾配

緩勾配は傾斜が16.7°以下の屋根を指します。

緩勾配は、工事費用がリーズナブルな点や風の影響を受けにくい点が魅力ですが、傾斜が緩いと雨水が溜まりやすいため、雨漏りのリスクも高くなるデメリットがあります。

緩勾配の屋根は、屋根の面積を小さくして設置コストを抑えたい方や、高さ制限がある場所に屋根を設置したい方におすすめです。

屋根材ごとに最低勾配が決められている

屋根勾配の決め手となるのは、建物の立地環境やデザイン性だけではありません。

雨漏りや屋根材の損傷リスクを抑えるため、屋根材の種類によって最低勾配が定められています

例えば、金属屋根はほとんどの建物に設置できますが、緩勾配の屋根が適している建物に、瓦屋根やスレート屋根は設置できません。

【主な屋根材別の勾配】

屋根の種類 最低勾配
金属屋根 約5.57°以上
スレート屋根 約16.7°以上
瓦屋根 約21.8°以上

屋根勾配に迷ったら「4寸勾配」がオススメ

屋根勾配の最終決定に至るまでには、該当地域の自然災害の発生率や適用できる屋根材の種類を調査する他、デザインや費用面も検討しなくてはなりません。

特に個性的なデザインを希望する方や、屋根をオーダーメイドで作りたい方ほど悩みがちでしょう。

そこで屋根勾配に迷った時は、4寸勾配(21.8°)を選択するのがおすすめです。なぜなら、4寸勾配は雨漏りしにくく、屋根材の適用範囲が広いといったメリットがあるからです。

理想の屋根勾配にするためにも、まずは専門業者へ相談してみましょう。

まとめ

屋根勾配の種類とメリット・デメリットを紹介しました。要点をまとめます。

・屋根勾配とは、雨漏りリスクや屋根材の種類、建物の立地状況をふまえて設定する屋根の傾斜のこと

・屋根勾配の種類「急勾配」「並勾配」「緩勾配」にはそれぞれメリット・デメリットがあり、住宅地の屋根の場合はバランスがとれた並勾配がおすすめ

・屋根勾配を決める要素が多くてどれにするか悩む方は、雨漏りしにくく豊富な屋根材から好みをチョイスできる4寸勾配(21.8°)が最適

屋根勾配の選択によって、雨漏りのリスクや自然災害によるダメージが変わるだけでなく、建物の寿命や価値、リフォームのしやすさにも影響します。そのため、屋根勾配の悩みや疑問に感じる点があれば放置せず、専門業者に相談することが大切です。

最新情報

お気軽に
お問合せください!

お客様の声満足度93.2%!
お客様の声

▼

お問い合せはこちら

お急ぎの方!お電話の方が早くご案内できます!
通話無料電話受付 9:30~19:00(木曜定休)
メールでは365日24時間受付中です!
お問い合せ