サッシとは、ガラス窓を外壁に取り付けるために用いる、金属製の窓枠のことです。サッシュとも呼ばれます。
窓ガラス自体には採光や通気などの役割があり、その重要な働きを機能させるためにもサッシは住宅において欠かせない部分となります。
そして、屋根や外壁と同様に、窓サッシやサッシ周りに関しても定期的なメンテナンスが必要となるため、修理方法や雨漏りの原因となる症状などを知っておくことが大切です。
窓枠と外壁の間には、コーキングと呼ばれるゴム状の部材が施工されており、窓枠と外壁の間から水が入らないように隙間が埋められています。
コーキングは日光や雨風に長い間あたっていると徐々に劣化していくため、経年劣化によって発生した剥がれやひび割れから雨水が染みこみ、室内まで浸水する恐れがあります。
特に、南面など紫外線が当たる時間が長い箇所は劣化が急速に進むので、念入りな点検が大切です。
サッシ周りの外壁にひび割れが生じると、外壁から内側に雨水が侵入し、サッシを伝って室内へ浸入してくる可能性があります。
外壁にひび割れが起こる原因は様々で、アルミ製のサッシの場合は気温が上がると熱が加わり膨張し、その熱を外に逃がそうとする時に外壁にひび割れが発生します。特に、モルタル素材の外壁はひび割れしやすいので注意が必要です。
さらに、出窓の場合は重さに耐えきれずに負担がかかることで、亀裂が生じるケースもあります。また、開け閉めを繰り返す窓は日々振動による負担が加わるため、建物への負担も大きく劣化が激しい傾向にあります。
窓の近くにある換気扇や配管近くに亀裂や破損が見られる場合、その部分から雨水が入り込んでサッシへと伝っていき水が漏れてくる可能性があります。
亀裂や破損が起こる原因としては、屋根の重みや地震、普段の生活での振動によって換気扇や配管周辺に負担が集中し、隙間やひび割れができるといった理由が考えられます。
また、壁に穴をあけて取り付けるので施工不良や不具合によって隙間ができたり、台風や豪雨の際にいつもと違う角度から雨が叩きつけられて、水を引き込んでしまうこともあります。
引き違い窓とは、2枚以上のガラス戸が交互に重なっている窓のことで、日本で最も普及しているタイプです。
引き違い窓はスムーズに開閉できるように、ガラス戸同士の間に隙間が設けられています。そのため、台風や強い雨の影響でこの隙間から雨水が浸入する可能性があります。
サッシの周辺は構造上、複数の穴が開いているので隙間が生じやすい箇所となります。そのため、通常は外壁の内部に雨水が浸入しないように、防水シートや防水テープなどでしっかりと対策されています。
しかし、施工不良や手抜き工事によりシートやテープが正しく施工されていない場合、新築の住宅でも浸水する恐れがあります。
ただ、外壁を剥がさなければ状況がわからないため、普段の生活で防水処理の不備に気づくのは困難と言えます。
コーキングの補修方法は、既存のコーキングの上から新しいコーキングを充填する方法と、コーキングを一度全て剥がしてから新しいコーキングを打ち直す方法の2通りあります。
費用は工事の内容によって異なり、5万円~10万円程になります。
小規模な外壁のひび割れであれば、該当箇所をコーキングやセメントで埋める方法で補修できます。また、ひび割れが大きく内部まで浸水が広がっているような場合は、外壁材の張り替えが必要になるケースがあります。
費用は、コーキング補修のみであれば5万円~10万円程ですが、外壁材の張り替えを行う場合は高額な工事費用がかかってしまいます。
外壁の亀裂や破損により内部にまで水が侵入している場合は、外壁を剥がし内部に貼ってある雨水の侵入を防ぐための防水シートを張り替える作業が必要です。
大掛かりな工事になることもあり、費用は50万円~200万円以上かかります。
サッシの劣化が激しく、部分的な修理で対応できない場合は交換がサッシの必要になります。また、既存のサッシの上からカバーするように施工する「カバー工法」を採用するケースも多いです。
交換費用は窓の大きさによって幅がありますが、一般的な掃き出し窓ので5万円~20万円程になります。
雨水の浸入口を素人がコーキングで埋めるのは、非常にリスクが高いため注意が必要です。
なぜなら、本当は別の箇所に原因があるにもかかわらず、誤った箇所をコーキングで埋めてしまうことによって水のはけ口が無くなり、排水できない水が内部に溜まってさらに状態を悪化させてしまう恐れがあるからです。
また、業者が手直しする際にコーキングの撤去費用など、本来は必要のない費用がかかる場合もあります。
雨戸の代わりに釘で板を打ち付けて、窓を覆うのはオススメできません。
打ち付けた釘穴から雨水が入り込む可能性があります。また、雨漏りの原因が窓ではない場合に、無駄に穴を開けてしまうことになり、更なる雨漏りの発生や建材の破損に繋がる危険性もあります。
既存のシーリング材です。劣化してボロボロしています。
既存のシーリング材を撤去します。
新しいシーリング材がしっかり付着するように特殊な液体を塗布します。
新しいシーリング材を注入していきます。
注入したシーリング材をヘラでならしていきます。
完成です。
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