笠木とは、ベランダやバルコニー、屋上などの手すり壁の頂点部分に取り付ける仕上げ材のことを言います。
また、手すり壁となる立ち上がり部分をパラペットと言います。そのため、パラペットの上に笠木が取り付けられているというイメージです。
笠木の役割は、大きく分けて2つあります。まず1つ目が、雨の浸入を防ぐ役割です。ベランダやバルコニーの腰壁上部は外気の影響を受けやすく、常に雨風にさらされている状態です。
さらに、腰壁上部はほぼ水平になっており、雨水が滞留しやすい場所となるため、笠木でカバーして雨水が内部に入り込まなようにする必要があります。
そして2つ目の役割は、ベランダやバルコニーの腰壁が雨だれによって変色するのを防止し、美観を保つことです。
劣化が軽度で色あせ程度の場合は、塗り替えによるメンテナンスで美観を回復できます。
施工費用は、1mあたり650円~1,200円程が相場です。
笠木を繋いでいたコーキングが劣化している場合は、古いコーキングを撤去し、新たにコーキングを埋め直す補修方法を用いります。
施工費用は、1箇所につき1,000円~2,000程が相場です。
笠木自体が破損していたり、歪んでいる場合は、笠木の交換を行います。
交換費用は、1mあたり20,000円~40,000円程が相場です。
笠木を設置する一番の目的は、ベランダやバルコニーの腰壁から雨水が浸入するのを防ぐことです。そのため、笠木自体が劣化してしまうと破損部分や隙間から雨水が入り込み、雨漏りが発生してしまいます。
雨漏りと聞くと屋根や窓周りが原因と思われる方が多いかと思いますが、実は笠木の劣化が原因で雨漏りするケースも少なくありません。
笠木は雨風が当たりやすい場所なので、定期的な点検・メンテナンスが大切です。
笠木はビスや釘で留められており、経年劣化や雨の影響によってビスや釘で緩んでしまったり、錆びてしまうことがあります。
ビスや釘の緩み・錆びが発生すると、隙間から雨水が入り込んでしまったり、錆びが周囲に広がって笠木本体の劣化を早めてしまう恐れがあります。
脳天打ちとは、ビスや釘を真上から打つ方法のことを言い、脳天打ちが原因で雨漏りに繋がるケースがあります。
理由としては、真上からビスや釘が打たれていると、釘穴に雨水が浸入しやすくなるからです。もちろん、横からビスや釘が打たれている場合でも雨水が浸入する可能性はありますが、脳天打ちはさらに雨漏りのリスクを高めてしまいます。
笠木は直射日光や紫外線が当たり続ける場所に設置されているため、年月の経過と共に浮きやズレ、歪みなど様々な経年劣化が見られるようになります。
さらに、台風など強風の影響によって笠木が浮いてしまったり、ズレや破損に繋がることもあります。
金属製の笠木が設置されている場合、長期にわたって風雨にさらされていると笠木自体が錆びてしまうことがあります。
また、錆びを放置していると穴が開いてしまい、そこから雨漏りが発生するケースもあります。
笠木同士の継ぎ目や、外壁部と笠木の接合の隙間にはコーキングが充填されています。そして、このコーキングは紫外線に当たり続けることで劣化が進み、ひび割れや剥がれなどを引き起こしてしまいます。
コーキングの劣化によって生じた隙間や亀裂から、雨水が浸入して雨漏りに繋がります。
笠木の上に手すりが付いている製品は、手すりが脳天打ちで固定されています。前述の通り、真上からビスや釘を打つ脳天打ちは、雨漏りが発生しやすいので注意が必要です。
また、手すりを固定する際にコーキングを使用する場合もあり、コーキングが劣化したことによって隙間が生じ、その隙間から雨水が浸入する可能性も考えられます。
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