棟板金とは、スレート屋根や金属屋根の一番高い頂点部分に設置されている板金のことです。切妻屋根や寄棟屋根など、屋根材を繋ぎ合わせる形状の屋根には棟部分が存在します。
また、古い建物の場合はトタンの棟板金が使われていますが、最近はガルバリウム鋼板などの錆びにくい材質の板金が使われています。
棟板金の役割は、屋根を繋ぎ合わせている部分に雨水が浸入するのを防ぐことです。
さらに、屋根の棟部分は「屋根材→貫板→棟板金」という構造になっており、棟板金は貫板と呼ばれる木材が雨水によって腐食しないように保護する働きもしています。
屋根の棟部分は建物の一番高い位置にあるので、雨風の影響を非常に受けやすい箇所となります。そのため、棟板金を設置して雨水の浸入や屋根の劣化を防ぐことが重要です。
棟板金を固定している釘が抜けてしまった場合は、釘打ちのコーキング工事を実施します。改めて釘を打ち直し、釘が抜けないように上からコーキング材で補強する方法です。
釘打ちのコーキング工事の費用相場は、20,000円~50,000程になります。
屋根板金の劣化が酷い場合は、板金自体を交換する必要があります。
棟板金の交換にかかる費用相場は、1mあたり3,000円~となります。
貫板まで雨水が浸透して腐食してしている場合は、棟板金の交換と併せて貫板の交換も行います。
貫板の交換にかかる費用相場は、1mあたり3,500~5,000円程です。
棟板金自体の耐用年数は、15年~25年程です。
ただし、棟板金を固定している釘が7年~10年ぐらいで抜けてしまう可能性が高いため、実際は板金の耐用年数より早くメンテナンスが必要になります。
板金を固定する釘が抜けてしまう原因は、板金が直射日光が当たることで熱膨張し、伸縮を繰り返すうちに釘が押し出されてしまうからです。
釘が抜けてしまうと、棟板金の浮きや剥がれが発生し、隙間から雨水が浸入して雨漏りに繋がります。
また、棟板金の剥がれを放置していると、風が当たった際にパタパタと音が発生してしまいます。音の発生は居住者が不快に感じるだけではなく、近隣との騒音トラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。
釘が抜けたり緩んでいると、釘穴に生じた隙間から雨が浸入する恐れがあります。
さらに、板金の内部にある貫板に雨水が浸透すると貫板が腐食し、貫板が腐食が進行してボロボロになってしまうと、屋根全体に雨水が浸透して雨漏りが発生します。
また、棟板金は貫板に固定されているため、貫板の腐食は棟板金の剥がれにも直結します。
棟板金が剥がれている状態で台風や強風を受けると、板金そのものが飛ばされてしまう恐れもあります。
飛んできた板金が周囲の通行人に当たったり、近隣の建物に当たって傷がついてしまうなど、事故やトラブルを引き起こすこともあるので非常に危険です。
台風などの自然災害による被害の場合は、火災保険を使って棟板金の修理ができる可能性があります。
実際に、棟板金が強風で飛ばされて通行人に当たったり、近隣建物に当たって傷がついてしまったというケースは、台風の被害の中でも多い事例です。
弊社では、火災保険を利用した工事にも対応しておりますので、棟板金や屋根に劣化が見られる場合は、まずご相談ください。
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