水切り板金とは、屋根や外壁に取り付ける板金のことです。
あらゆる部位に設置されており、一般的には屋根と外壁の取り合い部分に取り付けられています。取り合い部分とは、屋根と外壁の継ぎ目のことを指します。
水切り板金には、建材の隙間から雨水が浸入するのを防ぎ、下地の木材を腐食から守る役割があります。また、雨水が正しく排水できるように板金を取り付けて、屋根に水が溜まらないようにする目的もあります。
水切り板金には様々な種類があります。屋根に設置される代表的な板金には、以下のようなものがあります。
谷板金は、屋根と屋根の継ぎ目にできる谷部分に設置される板金です。谷部分に集まった雨水がしっかりと横樋に流れるように設置します。
屋根の側面から外壁までの突き出た部分をケラバと言い、ケラバ捨て水切りとは、ケラバ部分に取り付ける水切り板金のことを指します。
瓦と瓦の隙間から雨水が浸入するのを防ぎ、屋根下地の腐食や劣化を抑えます。
壁止まりとは、壁と接している屋根の軒先部分のことを指します。
壁止まり板金は壁止まりに取り付けられており、屋根と壁の隙間か浸入した雨水を排水する機能があります。
雨押え水切り板金とは、屋根と外壁の継ぎ目の部分に取り付けられる板金です。
屋根と外壁に生じる隙間を板金でカバーすることで雨水の浸入を防ぎ、適切に雨水が排水できるようになります。
軒先とは、壁より外に出ている屋根の先端部分のことを指します。
軒先は屋根から流れてくる雨水が最終的に集まってくる場所なので、とても劣化しやすい箇所です。そのため、軒先水切りを取り付けて、屋根の内部に雨水が入り込むのを防ぐことが大切です。
水切り板金は、雨水が当たりやすい箇所に取り付けられるため、とても劣化しやすい部分です。よく見られる劣化症状として挙げられるのが、板金の色あせ、凹み、錆びや破損です。
修理内容は水切り板金の種類によって異なりますが、主な水切り板金の修理方法は次の通りです。
水切り板金の素材は、スチールや塩ビ鋼板と呼ばれる塩化ビニールで鋼板をコーティングしたものが一般的です。経年劣化によって板金が錆びてしまった場合は、防錆塗装を施します。
修理費用は、1mあたり300円~1,000円程が相場です。
水切り板金が外部からの衝撃でへこんでしまった場合は、ヤスリや専用の工具で表面をキレイにしてから、パテなどでへこんだ部分を埋めて補修します。
修理費用は、1箇所あたり10,000円~30,000円程が相場です。
水切り板金の劣化が広範囲の場合や、全体的に損傷している場合は、水切り板金を新しいものに交換します。
修理費用は家の大きさによって異なりますが、1mあたり10,000円~15,000円程が相場です。
ただし、高所での作業になるので別途足場代が必要となります。また、状況によっては下地を交換しなければならないケースもあり、その場合もさらに費用が加算されます。
色褪せ・錆びは、紫外線や雨風などの影響による経年劣化で発生します。色褪せのみであれば直ちにメンテナンスを要する状態というわけではありませんが、劣化は確実に進行していくため、塗装をして板金を保護することが大切です。
また、錆びは一度発生すると周囲にどんどん広がっていき、やがて錆びた部分から穴が開いてしまうため、早めに錆びを除去して再塗装する必要があります。もし錆びや穴あきを放置していると、劣化箇所から雨水が浸入して雨漏りに繋がってしまいます。
水切り板金のへこみは、飛来物など外部からの衝撃によって発生します。小さいへこみであれば直ぐに修理をしなくても問題はありませんが、大きくへこんで変形している場合は早めの修理または交換が必要です。
へこみをそのまま放っておくと、板金と屋根の間に生じた隙間から雨水が入り込み、雨漏りが発生したり、水濡れによって建材を傷めてしまう恐れがあります。
へこみと同じく、破損も外部からの強い衝撃で発生します。放置していると破損によって生じた隙間から雨水が浸入したり、割れた部分に錆びが発生して状況が悪化してしまう恐れがあるため、水切り板金の破損がみられるときは早急なメンテナンスが必要です。
破損や割れは部分的な修理では直せないため、基本的には新しいものに交換することになります。
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