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雨押え板金の修理方法と費用相場

雨押え板金(あまおさえばんきん)の役割

雨押え板金とは、屋根と外壁の取り合いに取り付ける板金部材のことです。取り合いとは、継ぎ目部分のことを指します。

別名、壁押え板金、雨押え水切り板金などとも呼ばれています。

雨押え板金の役割

雨押え板金は、雨水が屋根と外壁の取り合いから外壁へ伝っていくのを防ぐ役割があります。

雨押え板金の周辺は、特に雨水が浸入しやすい箇所となり、外部から雨水が室内に入らないようにすることが重要です。また、内部に雨水が入ってきてしまった場合に、雨押え板金によって雨水の逃げ道を確保できます。

雨押え板金の修理・取り付け方法と費用相場

既存の雨押え板金の交換

雨押え板金が錆びて穴が開いてしまったり、下地が腐食してしまった場合は、板金の交換を実施します。古い板金を切断して取り外し、新しい板金を取り合い部分の外側からしっかりと取り付けます。

修理費用は、1mあたり2,000円~3,000円程が相場です。

新規で取り付ける

住宅によっては、元から雨押え板金が付いていないケースもあり、新規で雨押え板金を設置する場合も少なくありません。

屋根から流れ落ちてくる雨が外壁の中に流れ込むのを防ぐため、出口部分に加工した雨押え板金を取り付けます。

修理費用は、1mあたり3,500円~5,000円程が相場です。

修理・新規取り付けを行う際の注意点

雨押え板金は、外壁に被せるように取り付けていくため、取り付けた後に屋根周辺の外観が変わり、建物の印象やデザイン性も変わってしまう可能性があります。

そのため、雨押え板金を設置したらどう変わるのかを事前に業者と相談しておくことが大切です。

その他の注意点としては、外壁に設置する際に外壁の通気口を塞いでしまうケースもあります。外壁の換気が必要な場合は、換気雨押えという穴の開いた板金を取り付けることで対処できます。

雨押え板金の劣化現象

雨押え板金は劣化や変形が起こりにくい部分にはなりますが、次のような症状が発生している場合はメンテナンスが必要となります。

錆び

長期にわたって紫外線や雨風に当たり続けていると、経年劣化によって錆びが発生します。もし錆びを放置していると、最終的に板金に穴が開いてしまい、そこから内部に雨水が浸入する恐れがあります。

錆びが範囲が小さいものだとしても、一度発生すると広範囲に錆びが広がっていってしまうので、早めに錆びの除去や板金の交換を行うことが重要です。

板金の浮き

板金の浮きは、板金を固定している釘が抜けてしまったり、板金と外壁の間に充填されているコーキングが劣化することによって発生します。板金の浮きは、建物内部に雨水が浸入する原因となり、雨漏りの発生や下地の腐食にも繋がってしまいます。

もし雨漏りなどが起きてしまうと、部分的な板金修理や交換だけでは対応できなくなり、屋根全体や外壁の修理といった大がかりな工事が必要になってしまう可能性もあります。そのため、問題が大きくなる前に早めのメンテナンスを実施するようにしましょう。

雨押え板金は定期的なメンテナンスが大切

雨押え板金に使われている材質は、ガルバリウム鋼板という金属が現在の主流で、基本的には劣化しにくい部分ではあります。

ただし、長い年月を経て風雨にさらされていると劣化が進行し、錆びや穴が生じて雨漏りに繋がってしまうので、劣化を抑えるた為にも定期的なメンテナンスが大切です。

ガルバリウム鋼板の耐用年数は20年~25年程度となり、10年~15年を目安にメンテナンスをすることで、雨押え板金を長持ちさせることができます。

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